災害時における地域SNSの活用:コミュニケーションネットワークの推移による分析

第7回 ネットワーク生態学シンポジウム,pp.175-182, 2011(3).

小川祐樹, 山本仁志, 和崎宏, 後藤真太郎


要旨:

地域SNSは、地域コミュニティの活性化のための新たなサービスとして期待が集まっているが、災害時などの緊急事態に対応するためのネットワーク基盤としても重要な役割を果たす。SNSのネットワーク構造やコミュニケーション構造の特徴分析は多くの研究でなされているが、災害時の情報共有や復興支援にSNSのどのようなコミュニケーションがなされ、活用されたのかの分析はなされていない。我々は、佐用町において発生した大規模水害にSNSがどのような使われ方をしたのか、SNS上のネットワーク分析をおこなうことで明らかにする。本発表では、災害発生以前のコミュニケーション構造と災害発生時のコミュニケーション構造の変化に着目し、中心的ユーザの果たした役割や日常のどのようなコミュニケーションが災害時に活躍したのかを明らかにする。


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