情報処理学会研究報告,Vol.2004,No.36,pp.95-101,2004.
山本仁志,石田和成,岡田勇,太田敏澄
要旨:本研究では、リンク構造において結びつきの強いサイトと、用語間関係において結びつきの強いサイトを2次元平面上で視覚化することで情報検索を支援する。Webで情報検索をする際には、検索対象に対するアンカーとなるサイトを見つけたら、その周辺にどのような情報があるのかを辿ることが多い。しかし、リンクを辿るだけでは、直接のリンク関係はないが、関連する情報を見つけることができない。検索エンジンだけでは、アンカーサイトの周辺情報を集めることが困難である。更に、同じハイパーリンクでも、アンカーサイトと関連の深いサイトへのリンクとポータルなどへのリンクでは重みが違うと考えられる。リンク構造と共起関係の平面上に視覚的に表示することで、情報検索支援が可能になると期待される。本研究で提案する手法により分析した結果、「関連の深いサイト」「関連があると考えられるサイト」「無関係なサイト」という分類が可能になった。
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